原発事故の後、エネルギーの問題を真剣に考える方が
増えていて、住宅にもその傾向が・・・


自然環境の破壊を極力避けて、人間にも他の生物にも優しい、
自然と共生する住宅が「エコ住宅」と呼ばれています。

自然と共生する住宅とは、大きく3つの役割を担っています。

1.自然の力を最大限に生かし、家を作る。
2.自然の威力(地震や台風など)に負けない家を作る。
3.住む人が健康に生活ができる家を作る。


▼自然と共生する住宅「エコ住宅」とは

「省エネルギーであること」
・採光、空気の動きを考慮した窓の配置などにより、
 寒さや暑さを感じることなく、冷暖房にかかる
 経費(エネルギー)を削減する。
・雨水をタンクに貯め、トイレを流す水や庭の散水などに
 活用する。
・ソーラーパネルなどの太陽光を利用した発電システムを
 床暖房、給湯に利用する。
・屋根や壁面の緑化による夏季の防暑、採涼効果。
 冬の防風効果。


「住宅の長寿命化」
・世界の住宅平均寿命は、フランスが86年、イギリスが
 141年、アメリカが130年に対して、日本は25年と
 極端に短いため、建て替えによる建築廃材の発生、
 廃棄処分によるダイオキシンなどの発生によって環境負担が
 大きい。
 よって、できるだけ住宅の長寿命化を考え、建築時の
 費用のみでなく、長期使用可能な住宅の建築を考慮
 しなくてはいけない。
・建て替え時についても、リサイクル、リユースできる
 建材を選ぶ、利用するなどの環境的配慮も必要。


何世代にも渡って住み続けられる海外の住宅にも負けない
「エコ住宅」の普及が、日本にも広がると良いですね。
私達の生活では、24時間コンビニエンスストアや
ファミリーレストラン、スーパーなどで、いつでも
どこでも食べ物を食べること、購入することができます。

しかし、日本は世界で一番、国民一人当たりの
食品廃棄物を出しているのです。

そこで、経済的で食費の節約にもつながり、食品廃棄物を
減らすこともできるエコレシピを活用しましょう。


▼エコレシピの実例

まずは、無駄を出さないために、野菜を丸ごと使う
(皮も捨てずに)、残りものも捨てずに、違う料理に
リメイクする。

・だいこんの皮のきんぴら
煮物などで使った大根の皮を捨てずに、短冊切りにして、
水にさらしておく。
水を切り、ゴマ油を入れて熱したフライパンで軽く炒め、
しょうゆ、砂糖、みりん、酒で味を整えて、仕上げに
ゴマをたっぷり振りかける。

・残りごはんのお焼き
残ってかたくなってしまったご飯でも大丈夫。
おかかとしょうゆを混ぜ込み、フライパン、もしくは、
ホットプレートで平たく、両面がこんがりとするまで焼く。
仕上げにとろけるチーズをのせて出来上がり。

・ブロッコリーの芯のスープ
そのままでは硬くて食べづらいブロッコリーの芯を
やわらかく煮て、ミルクと一緒にミキサーで攪拌し、
仕上げに塩、こしょうで味を整える。

・パンの耳のフレンチトースト
サンドイッチを作った際に切り落としたパンの耳を
卵、牛乳、砂糖、もしくは、はちみつを混ぜた液に
しっかり浸して、フライパンでこんがりと焼き、
はちみつやメープルシロップをかけて食べる。


エコとは、エコ=エコロジー(ECOLOGY)生態学と
言う意味で、地球上の生物や環境との関係を指します。

一方、エコノミー(ECONOMY)は、経済と
言う意味です。

近年、よく耳にするエコという言葉は、環境保全と
経済安定の両立を実現して、安全で豊かな生活を
世界中の人々がおくる事ができるようにという
思いを込めて使われているのではないでしょうか。



▼環境保全

先進国での大量生産、大量消費にまつわるCO2排出で
空気が汚染されることにより、オゾン層が破壊される。

オゾン層の破壊により地球温暖化問題へと発展し、
世界中で異常気象が起きている。

そこで、CO2排出規制や再生可能エネルギーなど、
様々な環境保全策が考えられており、身近なところでは、
「エコバック」を利用することにより、買い物袋の
焼却量を減らし、CO2を削減しようという活動が盛ん。



▼経済安定

一部の先進国の経済安定のために、途上国の森林や土壌、
環境が危機に陥っている。

広大な森林を焼き、作物を大量に作ったために広がり
続けてしまった砂漠地帯も、温暖化の原因となっている。

公正な価格での取引で、無理のない生産をして、途上国の
方々の生活も守り、環境も守る「フェアトレード」も
エコ活動のひとつ。

ソーラーパネルや風力発電なども、環境と経済効果(安定)
に欠かせないエコ資源です。

地球に生息するのは人間だけではなく、多種多様な生物が
緻密なバランスで成り立っています。

人間のエゴで環境を破壊し続けると、周りの生物は
もちろん、結果的には、人間達も生きていけなくなって
しまうでしょう。